日比谷線築地駅を降りて築地市場方面へ歩いて行くと、左手に見えてくるのが「築地本願寺」です。
この建物を初めて見た人はその外観に圧倒されてしまうかもしれません。
戦前の1934(昭和9)年に完成した古代インド様式の建物で国の登録有形文化財、日本ではあまり見ることのできないデザインだと思います。
設計をしたのは「伊東忠太」という人で建築家としては初めて文化勲章を受章した人です。
伊東忠太の設計の特徴の一つとして、空想動物や幻獣が建物に数多く取り入れられていることです。
例えば国立市にある一橋大学の兼松講堂や、墨田区にある東京都慰霊堂などが知られています。
そしてこの築地本願寺にも動物がたくさん棲んでいるということですので、探しにいってきました。
まず本堂に入る外階段では四体の獅子が人々を出迎えています。羽がある変わった形です。
本堂で参拝を済ませ、横をみると階下に続くエリアがあるのですがそこに動物たちの園がありました。
鳥・牛・獅子・馬が階段の手すりに居座っています。
階段を下ると、さらに猿や象が待ち受けています。
寺のあちこちを探してみると社務所前の階段の手すりには・・・妖怪でしょうか?
中庭にも見つけることができました。まだ探せば見つけられるかもしれません。
築地本願寺の建物は独特な外観で そこに目を奪われがちですが、建物の中もまた違った、この寺独特の雰囲気を味わうことができます。
もちろん厳粛な雰囲気ではあるのですが、
こういった動物たちが棲んでいたり、ステンドグラス・パイプオルガンなどがあったりと、何だかお寺というより教会?みたいな雰囲気もあります。
拝観料などもありません。
ぜひ気軽に入ってみていただければと思います。
夜の境内もまた違った趣きですのでぜひ眺めてみてください。