銀座百店会が発行している小冊子、「銀座百点」。
ファンの方も多いのではないでしょうか。
印象的な、あたたかくモダンな表紙絵を描いていらっしゃるのは、洋画家の小杉小二郎先生。
いつも楽しみにしています。
その小杉小二郎先生の作品展が、日本橋高島屋で開催されます。
「窓辺の物がたり 小杉小二郎展」
会期:2014年10月8日(水)~14日(火)
午前10時~午後8時(※最終日は午後4時閉場)
会場:日本橋高島屋 6階美術画廊(中央区日本橋2-4-1)
高島屋での大規模で本格的な個展は今回が初めてでいらっしゃるのだそうで、油彩画の大作から立体作品、お茶碗など多彩な作品が展覧されるそうなので、楽しみにしています。
小杉小二郎先生は、以前「3分クッキング」の料理テキストの表紙絵を描いていらっしゃり、表紙の裏にも先生のエッセイが掲載されていました。
祖母がテキストを購読していたので、小学生だったわたしは、毎号先生の絵とエッセイを楽しみにしていました。
今も1980から90年にかけての36冊がわたしの手元にあり、時折り眺めては祖母の思い出とともに楽しんでいます。
当時パリ在住でいらっしゃった小杉先生の描く世界は、子供のわたしにとって大きな憧れでした。
ブリオッシュやビスキュイといった美味しそうなお菓子、家主のピエール、お隣の猫好きな婦人、たくましいパン屋のマダム、アトリエの庭にやってくる動物たち、リラやさくらんぼなど四季折々の花や果物・・・
手の届かない外国に住んでいる方の、物語の世界のような生活を垣間見られるのが、いつも楽しみでした。
3年前に中央区に越してきてから、「銀座百点」の表紙に懐かしい先生の絵のタッチをみつけ、本当に嬉しかったです。
これからもどうぞお元気で、素敵な作品を楽しみにしています。