中央区観光協会オフィシャルブログ

中央区観光協会特派員ブログ

中央区観光協会実施の「中央区観光検定」に合格し、特派員登録をした観光ボランティアメンバーによる中央区の“旬な”情報をご紹介。

執筆者一覧

>>このブログについて

最近のブログ記事

猿之助十八役早替わりの大奮闘ー十月新橋演舞場、

[滅紫] 2014年10月 8日 18:00

台風も昼頃には去りすっかり天気も回復した午後、新橋演舞場に向かいました。「四代目猿之助がこの秋取り組む二か月連続公演!」と銘打った第一弾の十月演舞場公演が始まっています。今日は夜の部「獨道中五十三驛」(ひとりたびごじゅうさんつぎ)南北作の通し狂言です。売りは三代目の初演にならって当代猿之助の十八役早替わり。演目に因み「四幕五十三場」にしているところもうれしい趣向です。

100_1474.JPG100_1475.JPG

100_1476.JPG

場内に入ると座席の背に「第三幕で水を使用する場面がございますので、こちらのビニールシートをお使いください」のメモ付きでビニールが付いていました。これぞ「かぶりつき」!です。長らく歌舞伎を見ていますが、「本水」使用狂言の時最前列の席がとれたことがなく、いつも幕の前に配られるビニールを羨ましく見ていたものです。念願かなって今日は本当の「かぶりものつき」開幕前から楽しみです。南北まで登場する口上が終わると幕開けは京三条大橋、「亀山の仇討」をもとにしたお家騒動と仇討ちの絡み合い、「岡崎の猫」の怪異、化け猫の宙乗り、桑名の海中の海の化け物まで出る水中での立ち回りと五十三次に沿ってスピーデイに展開します。五十三次といえば猿弥さんと弘太郎さんの弥次喜多コンビが狂言回しで笑いをとり、いよいよ三幕目。「箱根霊験いざりの仇討ち」をパロデイにして滝水の中での立ち回り。いよいよ「かぶりもの」の出番です。周りの方もすでに用意していざ。猿之助さんはじめみなさん大はしゃぎで観客に水を飛ばしています。ずぶ濡れですが楽しそう。青森からいらしたというお隣のかたと『公演中衣装はどのくらい用意するのか?」などと心配してしまいました。大詰めは丁稚の長吉、お半から弁天小僧、土手のお六まで猿之助さん十二役早替わり。数えてしまいました。確かに。目が回るほどの鮮やかさです。終着点のお江戸日本橋で「本日はこれ切り」お疲れ様でした。猿之助さんはじめ一座大奮闘、大ファンサービスの三時間半。掛け値なしに面白い。歌舞伎座とはまた一味違った十月の新橋演舞場にぜひおでかけください。それにしても猿之助さん新しくなった歌舞伎座にはいつ?

昼の部は「俊寛」「金幣猿島郡」

千穐楽は二十七日。お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489(10:00~18:00)