秋の中央区歴史散歩2014「江戸初期の埋立地を歩く」の前編第1回が11月22日(土)開催された。この歴史散歩は中央区の成り立ちを探訪するシリーズで、春の「江戸前島を歩く」に続く第2弾。明暦の大火(1657年)以前に形成された江戸初期の埋立地を古地図を見ながら歩こうという企画。第1回は京橋・八丁堀・新川編で、第2回は11/30、大川端・中洲・浜町編を開催する(申込締切済)。実施はまち歩きボランティアガイド団体の中央区文化財サポーター協会。くわしくは「区のおしらせ中央」11月1日号、こちら>>
第1回のこの日は穏やかな小春日和。京橋の東京スクエアガーデン前から出発し、江戸前島だった京橋跡、三十間堀跡を経て、「三つ橋跡」を越えると、江戸初期に埋め立てられた地域に入る。堀割の「八丁堀(明治期以降は桜川)」に沿って陸地が築かれた。亀島川に接する場所までが江戸市中に物資を運ぶ八丁堀舟入である。現在は稲荷橋跡に面影が残る。
南高橋を渡ると新川。隅田川テラスに出て、船手番所があった辺りは江戸湊の最先端であった。明治期にはここで水位が測られ標高の基準がつくられた。中央大橋手前の八重洲通りは越前堀があり、松平越前守屋敷跡でもある。北側一帯は霊巌寺が創建された場所である。明暦の大火後は新川が開削され酒問屋で賑わった。新川大神宮(写真)を経て、霊岸橋を渡り、茅場町で解散した。@巻渕彰