中央区立郷土天文館(タイムドーム明石)で同館サポーターによる、第3回ミニパネル展「区の境目には何がある」が昨年12月20日からはじまった。中央区と隣接する区境はどうなっているのだろうか、写真パネルと地図で紹介している。会期は2月1日まで、区民ギャラリー前で展示している。観覧無料。郷土天文館HP こちら>>
中央区は千代田区、港区、台東区そして隅田川対岸の墨田区、江東区と接している。区境はどうなっているか。南は晴海大橋から北の左衛門橋、西は浜離宮庭園西角まで11地点を写真と解説文で紹介している。
橋が境界線になっているほとんどは橋の中央が区境であるが、相生橋は異なり、越中島寄りの中島跡が区境である。北端の神田川に架かる左衛門橋は複雑で、中央区・千代田区・台東区3区の区境になっている。橋梁管理は千代田区である。
馬喰町の千代田区との境界線は唯一陸地の区境であるため入り組んでいる。郡代屋敷跡が区画整理で整地されたことによる。龍閑川跡は千代田区神田との境となっている。現在復旧工事中の歩行専用石橋の常磐橋も区境であるが、橋の管理は千代田区となっている。
東京駅八重洲口付近は外堀跡が境界。ほとんど気が付かないが地下街にも境界線が走っている。銀座西側の高速道路会社線は外堀跡で、千代田区との境界であるが、いまだに境界が決まっていない「境界未定地域」である。
土橋跡付近も外堀跡と汐留川跡が境界線で、中央区・千代田区・港区3区の境界である。浜離宮庭園までが中央区になっている。古地図を見ると、区境は一部を除き河川や堀割を基準にしているが分かる、現在はその大半が埋め立てられ陸続きになったことで、ここが区境?と迷う場所が多くなった。
これまで3回にわたって展示してきたミニパネル展総集編は2月7日から3月29日まで開催予定である。@巻渕彰