明けましておめでとうございます。銀座松屋さんはここ数年お正月企画は『和の美」「日本の美意識」をテーマにしたものが多いのですが、今年は没後400年になる『古田織部展」です。ゆがんだ形や緑と土色の掻き分けの斬新なデザインで知られている『織部焼」に名前を残していますのでご存知の方も多いことでしょう。古田織部(1544~1615)は信長・秀吉・家康の天下人に仕えた『武将茶人」で利休亡き後侘茶とは対照的な奇抜で斬新な造形美を茶の世界に持ち込んだクリエーターです。今回は『織部の時代」「織部の茶の湯」「織部の茶道具」の3部構成で織部が活躍した華やかな『かぶいた」慶長時代、残された斬新なデザインのゆかりの茶道具、織部が開発した各地の茶碗や水指、懐石道具の名品を一堂に展示ー展覧会パンフよりー
とても400年前に制作されたとは思えない斬新な造形を見ていると家康がその中に体制をゆるがす『危険な匂い」を感じとり、『謀反の疑い」をかけ切腹させたのも何だかわかるような気がしました。年の初めにとても現代的ともいってもよい「ひょうげもの」織部の世界をお楽しみになるのは如何でしょうか?
1月19日まで松屋銀座8Fイベントスクエア
10時~20時(最終日は17時)
入場料1000円