寒い中、新富座こども歌舞伎を観に行きました。
鐵砲洲稲荷神社の節分祭奉納で、ことも達が演じます。
1) 日時 平成27年2月1日(日曜日)午後1時30分~3時
2) 会場 鐡砲洲稲荷神社
3)演目
1. 寿式三番叟
みどころ
三番叟はお能[翁(おきな)]という作品をもとになった、セレモニー色のたかい舞踊です。
国がやすらかに治まり、それぞれの家族が幸せに暮らせて、五穀がゆたかに実りますように、という祈りがこめられています。
すずを振って鳴らす、舞台を歯切れよく踏みならす、という所作が出てきますが、つまりこれは、天地の精霊への呼びかけでしょう。気候に恵まれ、土が肥えることを、われわれ日本人は、こうやって純粋に願ってきたのです。
2. 三人吉三巴白浪 大川端庚申塚の場
あらすじ
節分の夜。おとせは、昨夜のお客が忘れていった百両を持ち、彼を探すため大川端へやってきた。ところがそこへ現れた振り袖姿の娘に百両を奪われ川に落ちてしまう。その娘は評判の女装した盗賊お嬢吉三だった。
お嬢はその現場を目撃した金貸し太郎右衛門からも刀を奪い取り、今夜の首尾の良さに酔いしれる。
これを陰から見ていた盗賊お坊吉三。
百両をめぐり、二人は腕づくの勝負となってしまう。
そこへ止めに入ったのが、これも盗賊の和尚吉三だった。やがて二人は和尚吉三の男気に心を打たれ、義兄弟になることを願い出る。和尚吉三も二人の気持ちに応え、ここで吉三という同じ名前の盗賊三人はかための血杯をかわすことになった。
3. 白浪五人男 稲瀬川越勢揃の場
あらすじ
浜松屋の仕事がきっかけとなり、日本駄右衛門一味へお上の詮議の手が伸びることとなる。
五人男は追手を逃れて、ひとまず鎌倉まで落ち延びようと、桜が咲き乱れる稲瀬川の堤までやって来る。
揃い小袖に番傘という粋な姿で、これ以上逃げ切れなくなったら最後のひと働きをして、縄目にかかろうと覚悟を決める男たち。
そこで待ち伏せしていた捕手たちに取り囲まれるが、潔く「成敗受けん」と啖呵をきり、一人一人名乗りをあげ、捕手たちへ立ち向かっていく。
出典 主催 「新富座こども歌舞伎」の会