三津五郎さんの訃報が伝えられた翌日、歌舞伎座へ。昼の部一幕目の『吉例寿曽我』の朝比奈三郎に扮する巳之助さんに「大和屋」の掛け声や暖かい拍手が起きています。そういえば三津五郎さんの工藤祐経も何回も見たことを思い出し、親兄弟が亡くなった翌日も舞台に立つのが役者の仕事とは理解しているものの何だかウルっと来てしまいます。(この後記者会見があったようです)
幕間にロビーに出ると案内の方から「『二の午祭』です。お参りをされた後お汁粉が出ます」とのこと。「あ!今日だったのか!」横の出口からだと歌舞伎座稲荷はすぐです。
お参りして場内に戻ってお神酒と紅白の白玉入りお汁粉をいただきました。
「今日はラッキーでしたね」「歌舞伎座が二の午祭をやってるなんて初めて知りました」と隣の方と話しながらいただきました。私も長らく歌舞伎座に通っていますが、この『二の午祭』に遭遇したのは初めてです。今年は何かいいことがあるでしょうか。どのくらいの量を作ったのでしょうか?ひと幕目の幕間だけだからそんなには要らないのかしら?足りなくなったらどうするのかしら?などと余計なことをついつい考えてしまいます。
『関扉』で小野小町姫と墨染を演じる菊之助さんにうっとり。今を盛りの美しさです。「大伴黒主」も三津五郎さんのはまり役でした。もう舞台で見ることができないのかと思うとしばらくショックが続きそうです。
昼の部のもうひと幕は「毛谷村」、夜の部は「陣門・組打」と「神田祭」「筆屋幸兵衛」です。
千穐楽は26日。
お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489(10時~18時)まで