日本橋のたもとの桜は丁度見頃の七分咲き、あちこちでデジカメや本格的な三脚付きの方も見かけられるのはこの季節ならではの風景です。三越日本橋本店では25日から恒例の「春の院展」が始まっています。
昭和20年から始まったこの展覧会ももう70回。今回は入選作306点と同人の先生方の作品34点と合わせ340点の大展覧会です。「先生方の作品だけを観て」と思って入場するものの「初入選」とある作品の前ではやはり足が止まります。同人の先生方の作品のキャプションが別刷りになっていて
「見つけました。季節の宝物です」(手塚雄二「秋麗」)など作家の生の声が聞こえるようで読んでも楽しい。会場内に「岩絵の具」「筆」などの展示があり、「岩絵の具」の天然のものと「新岩」と書いてある人工のものが並べて展示してあるのも面白く比較してじっと見てしまいました。最後の第3会場には第35回からの作品図録の表紙絵が展示されています。物故作家のお名前も見えて懐かしく興味深く眺めました。
流石に草臥れて一服と4階の
宮越屋珈琲店へ。札幌が本店ですが、すっかり日本橋に根付いています。写真は本日のケーキセット。コーヒー片手に出品作品一覧をながめ乍ら「これがよかった」と思い出すのも楽しみのひとつ。日本橋のお花見を兼ねて「日本画の今」を是非ご覧ください。
「春の院展」は四月六日まで日本橋三越本店。本館・新館7Fギャラリー
入場料一般800円 10時~18時30分(最終日は17時入場まで)