東日本大震災から4年、政府が決めた5年間の集中復興期間は最後の1年となる。
しかし一部のインフラを除いて、復旧復興は進まず仕事や住まいなどの問題はまだまだ先が見えない。
この時期になるとメディアは挙って震災関連のニュースを流すが、時間と共に、この未曾有の災害でも多くの人々の記憶から徐々に薄くなって行ってしまう...。
しかし、被災地、被害者が本当に支援を必要とするのはこれからではないだろうか? 重労働を伴うボランティアや多額の寄付はできなくても被災者を想い災害を記憶に留めることが大事だろう。次は我が身かもしれないのだから...。
今月の3日、日本橋1丁目コレド日本橋の脇に<南三陸交流施設>「わたす 日本橋」がオープンしました。
この施設は宮城県南三陸町をはじめとする東北の被災地を応援する情報発信・交流を目的として同町や東北の食材を提供したり、大学生による学習支援を行ったりして、首都圏での被災地支援の拠点とするものです。
「わたす 日本橋」の「わたす」とは東北弁でなくて、南三陸と日本橋との橋渡しの意味をこめたのと、平和の「わ」、人の輪を足していくなど多くの意味を込めたものだそうです。
この施設は、三井不動産株式会社さんが、震災直後から、同社多くの社員が復興ボランティアで南三陸町を訪れたことなどがきっかけで、交流が盛んになりもっと継続的な活動ができないかという社員の想いを実現させた取り組みで、東日本大震災復興支援の一環としての常設拠点として開設されたものです。
三階建ての建物のうち1~2階は南三陸と東北の旬の食材を活用したカフェと、観光やイベント情報等を発信する「飲食と情報発信のフロア 『わたすカフェ』」で8種のおかずが盛られた「わたすランチ」や様々なフレーバーのお茶や夜にはディナーが楽しめます。また観光やイベント情報の提供や農水産物、復興グッズの販売も常時行われるそうです。
3階はオンラインにより南三陸町の志津川中の教室とをつなぎ、東京の大学生が現地の中学生に補習授業をする学習支援も行われ、また復興関連のイベント・ワークショップ等により被災地と日本橋を結ぶ「交流のフロア『わたすルーム』」となっています。
「わたすカフェ」でのランチタイムのおすすめは、三陸の食材をふんだんに使った和・洋8品のお惣菜に炊き込みご飯、スープとわかめ入りのパンが食べ放題の「わたすランチ」1380円、料理内容は日替わりですが、産地直送の四季の新鮮な食材を、そのときいちばんおいしい方法で調理して提供されます。
ほかにも、「三陸シーフードチャウダー」980円や、「三陸メカジキバーガー」980円、「フィッシャーマンカレー」980円などいづれも南三陸・東北の豊かな海の幸と山の幸がふんだんに使われています。
すべてのランチには三陸のわかめを練り込んだパンがついて食べ放題?とのこと。
ティータイムにはさまざまな季節のフレーバーティーを、ディナータイムは東北の地酒やワインなどと一緒に、豪快なシーフードやフレッシュな野菜を中心にした料理が提供されます。
場所はメトロ「日本橋」から徒歩1分の便利な場所にあります。 買い物、お散歩にお出かけの折、カフェで美味しいランチを食べながら南三陸町の発行するフリーペーパー「南三陸」を読み復興グッズを手に取り、今一度東日本大震災の復旧復興を考えては如何でしょう?
席数 営業時間
約30席
年末年始を除き、無休
月曜日~土曜日 11:30~23:00 日曜日 11:30~18:00
ランチタイム11:30~16:00、ティータイム16:00~18:00
ディナータイム18:00~23:00(LO/22:00)
「わたす」HP:http://www.watasu.net