中央大橋から相生橋南に至る隅田川派川沿いに位置する石川島公園。スーパー堤防の採用により、水と触れ合えるように親水性が確保され、堤防上には桜が植栽され、ジョギングや散策、犬の散歩をさせる人で賑わっています。
今回取り上げたのは、その石川島公園南端の相生橋南西袂の複合施設「相生の里」前広場に植栽されてている「キクモモ」(別名ゲンジグルマ)。
バラ科サクラ属の落葉小高木のモモは、果実を食用とする果樹として扱う "ミモモ" と、花を観賞する花木として扱う園芸品種の "ハナモモ" に大別されます。
キクモモ(菊桃)は、箒立ち性樹形の八重咲きで花色が豊富な「"照手"シリーズ(照手紅・照手白・照手桃・照手姫)」、ピンクの八重咲きの「矢口」、一本の木から白・ピンク・赤・斑(絞り)咲き分けの「源平桃」、純白の八重咲きの「関白」、濃緋色の八重咲きの「寒緋桃」等と同様にハナモモの一品種ですが、他のハナモモとはちょっと毛色の違う、鮮烈な印象の花姿です。
葉っぱを出す前に、菊似の花が枝を覆う程びっしりと咲く様は見事です。