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木挽町に上方の春風♪

[下町トム] 2015年4月 6日 12:00

201504_歌舞伎1(2).jpg 〔歌舞伎座〕で「四代目中村鴈治郎襲名披露公演」が始まりました。これまでの「翫雀」を改めて、先代の後を継いで大きな名跡が復活しました。1月、2月の〔大阪・松竹座〕での公演を経て、東京でのお披露目になりました。

 初日以来、連日の大入りが続いています。もちろん主役の当代・鴈治郎さんを見たいというお客様が多いのですが、お祝いムードを盛り上げるために幹部俳優が勢ぞろいしているのも一層の人気の秘訣でしょう。

 東京の町に上方ぶりの春風が吹いているような気がします。

 さて、劇場のお楽しみはそれぞれ詳しい方が多いので見合わせることにして、今回は歌舞伎座タワーの5階にある〔歌舞伎座ギャラリー〕をご紹介します。歌舞伎に関する様々な企画展示が楽しめるスペースです。現在は劇場公演にあわせて「がんじろはん」というタイトルで中村鴈治郎ゆかりの資料や映像を展示しています。
 京都や大阪では敬称として「~はん」という言葉がよく用いられます。「~さん」という意味ですが、それよりももっと親しみと尊敬をこめたニュアンスがあります。歴代鴈治郎が人々にいかに慕われていたかということでしょう。


201504_歌舞伎ギャラリー031.jpg ギャラリーでは鴈治郎さんが舞台で実際に使用する衣装の展示や、歴代の貴重な映像が流れています。一層親近感が湧いてきます。襲名挨拶の当代・鴈治郎さんの絵姿の脇で一緒に写真に納まることもできます。見学のあとは、同じフロアにある庭園を歩いてみたり、「寿月堂」で名物の"抹茶モンブラン"をいただいてみたりするのも愉しいです。

 大屋根を眺めながら「五右衛門階段」を降りて4階にいくと、回廊に懐かしい名優たちの写真が飾られています。思い出の舞台シーンを思い浮かべながらゆっくりと歩くのは心豊かなひとときです。

 ちなみに、当月の歌舞伎座入場券を持ってくと、入場料が600円のところ100円引きになります。

 観劇の前後に立ち寄るもよし、銀ブラのついでに訪ねるもよし。是非一度お訪ね下さい。

201504_歌舞伎2(3).jpg201504_歌舞伎3(2).jpg