築地5丁目の築地川千代橋公園のフゲンゾウが、五分咲きです
フゲンゾウは、バラ科サクラ属の一種で、サトザクラ群の園芸品種です
花は大輪、八重咲きで淡紅色。開花期は、他のサクラよりも遅くて4月下旬です
室町時代からあったといわれる古い品種で、その不思議な名前は、漢字で「普賢象」と書き、2本の葉化した雌しべが普賢菩薩の乗る象の牙(鼻と書かれているものもあります)に似ていることから、この名がつけられたといわれています
この千代橋公園には、カワヅザクラやシダレザクラもあるのですが、カワヅザクラはソメイヨシノよりもかなり早く咲き、シダレザクラはほぼ同じ時期に咲き、フゲンゾウはかなり後から咲くという具合に、サクラの季節を長く楽しめる公園です
下の写真は、岐阜県可児郡にある古刹、天台宗大寺山願興寺所蔵の釈迦如来像(中央、重要文化財)。向かって右側が、脇侍の象に乗る普賢菩薩坐像です。ちなみに、左側は、獅子に乗る文殊菩薩坐像(→「三人寄れば、文殊の知恵」の文殊菩薩)