隅田川の春のイベントというとお花見が一番でしょうか。
スポートイベントということになると、毎年4月に行われる、歴史あるこのイベントがあります。
今年、2015年で84回目を迎える、早慶レガッタです。早稲田大学と慶応義塾大学の8人乗りのボートレースです。
(写真は数年前のレガッタの写真です)
東京の随一の私立大学の対抗戦ということでそれなりに知られているこの大会ですが、ボート自体があまりメジャーなスポーツでないことから、今では地味な印象になっています。
しかし、昔はかなり世間の注目を集めていたと言います。
さて、中央区との関係ですが、スタート地点が、新大橋上流ということで、浜町公園の辺りからレースが始まることがあります。
ゴールは浅草を越えた桜橋。
この距離を10分程度かけて進みます。
スタート地点では両校のOBOGが熱い応援をしています。ちょっと昔に大学生だった方が多いでしょうか。それでも皆さん、熱い。
両校が位置について、ほどなくスタート。加速を始めるとあっという間に両国橋へと消えていきました。無線で最新情報が入ってくるのですが、中央区ではレースの過程を見られないのであります。そうはいってもTV中継もやっていますので、それを携帯電話で見ている人もいるようです。こういうスポーツはパブリック・ビューイング向きではないでしょうか?
いろいろな経過はあったようですが、今年は慶応義塾大学の勝利。
早稲田大学は来年の雪辱を誓って、またがんばることでしょう。
こういう繰り返しで歴史は築かれるのですね。
歴史的には100年を越えるのに、84回目。実は、川が汚くてレースができない時期があったのです。ようやく昭和50年代に復活し、今に至っています。
そう考えると、きれいな隅田川があってのレースなんです。両校の選手もこの舞台にいられることを、皆、誇りに戦っていると聞きます。
このレースの伝統は、隅田川と切っても切れないもので、隅田川を守る人々とともにあることを忘れてはいけません。