銀座のツバメ。
昨年確認されていた3個所の営巣場所のひとつ松屋東館に、今年もツバメが越冬地の東南アジアから数千km海を渡り飛来。
本来は自然環境の中で営巣したはずですが、いつの頃からか、日本にやってくるツバメは、絶えず人気(ひとけ)のある人為的建造物以外は営巣しないとされ、人の暮らしと関わりをもってきた野鳥。
ツバメはスズメ目ツバメ科の渡り鳥(夏鳥)。
頭・背面は光沢のある藍黒色、下面は白色、額と喉は赤褐色、胸に細い黒帯。
翼の初列風切が長く伸び、飛翔性に優れ、尾は切れ込みの深い2股の所謂 "燕尾形" で、雄は雌より長く、幅が狭い傾向があると云われます。
空中を飛びながら生きた昆虫類を捕食し、水面滑降し飲水。
脚は短く歩行には不向きで、飛翔に特化した体の構造。
泥と枯草と唾液を混ぜて椀型の巣を造営。
巣造りから雛の巣立ちまで雌雄共同作業。
古巣を修復して使用することも多いとされます。
抱卵して2週間で孵化し、更に3週間、親ツバメはせっせと餌を運びます。
生存確率が必ずしも高くない自然節理の厳しい環境下、親鳥が間近で見せる、一生懸命に雛を育てる姿は感動的です。
間もなく巣立ちのシーズン。
来シーズンもまたツバメをあたたかく迎え、見守れる街のやさしさは是非堅持したいものです。