太陽の黄経が45度に達する時で、「夏立つ」「夏来る」とも称されます。
「晴海トリトンの庭」の木々の若葉も青々と茂り、魅力的な季節です。
館内ポケットプラザ「花・水・木」のグリーンアドバイザーの案内で園内を散策する毎月恒例の「ミニガーデンガイドツアー」。
今月は7日に「春の彩り」のテーマにて開催されました。(12:30~12:50 14:30~15:20)
「花のテラス」では「ベニバナトチノキ」の赤色、「ヤブデマリ "ピンクビューティ" 」の白色(咲き始めの所謂"装飾花"は白色で、咲き進むと徐々に薄いピンク色に染まります)、「モッコウバラ」の淡い黄色の3色が好対照をなしています。
今回もプランツ・ウォークを通じて、いろいろと季節の花に関し学びましたが、途上目に留まった、《シラー カンパニュラータに吸蜜飛来するアオスジアゲハ》の様子を取り上げてみました。
花のテラスの一角の足許を飾る冒頭の「シラー カンパニュラータ」。
別名ツリガネズイセン、スパニッシュ ブルーベル。
キジカクシ科ヒアシンソイデス属(ユリ科シラー属とも分類)の多年草で、薄紫色の釣鐘型の沢山の可憐な花が群生しています。
一方の「アオスジアゲハ」。
幼虫はクスノキ、タブノキ、ニッケイ、ヤブニッケイなどのクスノキ科を食樹とするため、近年、都心部でもポピュラーな種のひとつ。
成虫の出現期は5ー10月、年2ー4回発生するとされます。
ちょうど各地気象台観測の「キアゲハ初見」の「季節の便り」を聞く時節です。
翅は黒色で、前翅と後翅に、鮮やかな青緑色で半透明の窓のような模様の帯は、人目を引きます。
動きは敏速で、樹木や花の周りをめまぐるしく飛翔。
"アゲハチョウ" には珍しく、通常、翅を閉じて静止する習性があるとされます。
翅を小刻みに震わせての吸密行動にしばし釘付けです。