GWも終わり今日から本格的にお勤めの方も多いと見え、街もいつもの様子に戻ったようです。
五月晴れの夕方、歌舞伎座へ。
團菊祭が始まっています。夜の部は『慶安太平記」から『丸橋忠弥」、歌舞伎十八番の「蛇柳」、「神明恵和合取組」(め組の喧嘩)です。
團菊祭は皆様ご存知の通り五代目菊五郎と九代目團十郎の功績を讃えて行われているもので、昭和52年に復活して以来毎年五月に行われています。歌舞伎座一階ロビーにあるお二人の銅像の前で撮影のご年配の女性の方、「私菊五郎の前のほうがいいわ」と仰って眼が合って照れていらっしゃるのが何ともカワイイ。
丸橋忠弥の松緑さんの「ここで三合、かしこで五合・・・」という名セリフを聞きながら勘定していたのですが数字が合わない!戸板を使った捕り方にとりまかれての立ち廻りも凄い迫力です。流石松緑さん、若い。『蛇柳」は歌舞伎十八番の内、四代目團十郎が初演したものだそうですが、歌舞伎十八番の中では余り演じられることのない演目です。2年前に海老蔵さんが自主公演で復活して以来歌舞伎座では初めての上演です。最後の「め組の喧嘩」はお馴染ですが、鳶とお相撲さん各40人ずつが舞台狭しと暴れまわるのは壮観の一言です。梯子もかけずに屋根に飛び乗ったり、屋根からトンボ返りしたりする大立ち廻りはハラハラドキドキ。これぞ歌舞伎の楽しさです。スカッとすること間違いなし。
幕間に5月だけの新商品を見つけました。「今月何かあります?」といつも聞いているので「ありますよ」と教えていただきました。「大岡お手造り 最中」です。お昼の演目「大岡政談」にちなんでの商品ですが、このお菓子屋さんがあるのが赤坂の大岡家の屋敷があったところとのこと。いただく時に皮に餡子を入れるタイプなので「お手造り」だそうです。3個入り650円也。お昼の部は最終週なので先にいただくことにしました。
團十郎さんは亡くなられましたが市川家一門総出演、音羽屋一門総出演の華やか・賑やかで贅沢な舞台です。わかりやすい演目ばかりなので歌舞伎を初めてご覧になる方にもおすすめです。
26日千穐楽
お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489(10時~18時)