椙森神社は、天慶3年(940年)に田原藤太(後に藤原秀郷)が平将門の乱鎮定のため戦勝祈願した所とされている。
文正元年(1466年)太田道灌が雨乞いをし、山城国稲荷山五社大神を遷して祭祀し江戸時代に恵比寿大神を祀った。
江戸城下の三森(椙森、柳森、烏森)の一つに数えられ椙森稲荷と呼ばれた。2015年で創建1084年を迎える古い歴史を持つ。
5月に例大祭が行われ、3年に1度の本祭には神社大神輿が氏子町内を巡航する。本年は本祭に当たり、15日が宵宮、16日には大神輿渡御、17日は子供・町内神輿渡御・子供縁日と大祭式が執り行われた。
16日は3年ぶりの大神輿出御で、町会毎に役員らが集まり記念写真の撮影等が行われ後、午前9時に発輿式が始まった。
その後、神楽殿でお囃子が奏せられる中、総体30貫(1.4t)もの神社大神は宮出しとなった。
神輿は、人形町方面に進み各町会(人形町1丁目芳人町会、人形町3丁目西町会、堀留町1丁目町会)の神酒所に寄りながら氏子地域を隈なく巡航し、夕方5時頃に神社に戻った。
「椙森神社例大祭」は、今年で1084年祭を迎えた下町の歴史と文化が詰まった大イベントでした。