展示期間が残り少なく(5月28日まで)なってしまいましたが、浮世絵専門美術館である太田記念美術館で
現在"広重と清親"展が開催されています。
(太田記念美術館は渋谷区にございますが、中央区に関連する展示でしたのでご紹介します)
広重と清親は江戸と明治と生きた時代こそ違いともに武士出身であり清親は広重の影響を受けた作品を幾つ
も残しております。
晩年、京橋で暮らした広重の絵は、中央区の街歩きをするとそこかしこで目にすることができます。
'東海道五拾三次'の「日本橋」ー早朝旅立つ大名行列と魚河岸の魚屋たちを配した絵は誰でも一度は目にした
ことがあると思います。
わたしがこどものころは、安藤広重と通称されていましたが、本名と号の併記はおかしく、いまは歌川広重(1797
~1858)とよばれています。一方の清親(きよちか)こと小林清親(1847~1915)は'明治の広重'と呼ばれて
います。生まれは本所、墓も台東区にあり中央区との縁は特筆するものはありません。しかし、広重に回帰した
ことから中央区の風景を幾つも残しております。
平日でもかなりに盛況でしたが、我が国の誇る浮世絵を堪能するこができました。
翌日、隅田川沿いの散策をしたことは言うまでもありません。とくに明治の終わりに鉄骨に変わる前の木製の
新大橋を想像してみました。
浮世絵で描かれている中央区と、現在の中央区を比較しながら散策できますので
興味がおありでしたらお出かけ下さい。
太田記念美術館
住所 渋谷区神宮前1-10-10
電話 03-5777-8600
最寄駅 JR原宿 東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前
開館時間 午前10時30分から午後5時30分(入館午後5時まで)
休館日 月曜日