6月6日は二十四節気の「芒種」。太陽の黄経が75度に達したときをいい、芒(のぎ)のある穀物や稲や麦など穂の出る穀物の種を蒔く季節の意。
晴海トリトンスクエア館内ポケットプラザ「花・水・木」のグリーンアドバイザーの案内で園内を散策する毎月恒例の「ミニガーデンガイドツアー」。
6月4日開催の今回のテーマは「ハーブの香る庭」。
「花のテラス」「緑のテラス」、朝潮運河沿いの「スロープガーデン」を中心に、様々なハーブが植栽されています。
*ハーブとは一般に、料理の香り付けや保存料・香料・染料・防虫・防臭等に利用されたり、薬草として色々な薬効を有する、人の生活に役立つ有用植物を指しますが、本来は草または草本植物を表す広い概念ともされること。但し薬効が強く、副作用があるとされる有害なものもあり、注意を要すること。同様の有用植物でも種子、実、根、樹皮等は香辛料と呼ばれることが多いこと。
*一口にハーブの芳香といっても、柑橘系・フローラル系・エキゾチック系・樹脂系・スパイス系・樹木系と幅広いこと
*ラベンダーはハーブの中でも人気のあるガーデンアイテムのひとつですが、
(a)アングスティフォリア系(別名イングリッシュラベンダー/トゥルーラベンダー/コモンラベンダー) (b)ストェカス系(別名フレンチラベンダー/スパニッシュラベンダー) (c)デンタータ系(別名フリンジドラベンダー) (d)プテロストエカス系(別名レースラベンダー) (e)ラバンディン系(アングスティフォリア×スパイクラベンダー)に大きく分けられ、
①薫り高く鮮やかな色彩 ②多用途に利用可 ③育てる楽しみ が魅力とされること
*所謂カモマイル(カモミール/カミツレ)には、花のみに芳香がある1年草の「ジャーマンカモマイル」と、花・茎・葉に独特の芳香がある多年草の「ローマンカモマイル」の代表2種があり、それぞれキク科の別属であること
等々今回もまたプランツウォークを通じて、いろいろと学びました。
今回取り上げたハーブの中では、茎葉からカレーのようなスパイシーな香りを放つ「カレープラント」、睡眠導入/鎮静/リラックス効用があるとされる「バレリアン(セイヨウカノコソウ)」、園内のオトギリソウ科の花の中で最も小振りな「セントジョンズワース」等が印象的でした。
因みに「ラベンダー アロマティコ」はイングリッシュラベンダーの園芸種です。
左から ラベンダーアロマティコ、ヒソップ、モナルダ、オレガノ、ジャーマンカモミール
左から ポリジ、コモンマロー、カレープラント、バレリアン、セントジョンズワース、
尚東京地方は5月26日に、季節の便りの生物・季節観測のひとつ、「アジサイの真の花の開花宣言」が出されましたが、園内でも、アジサイ "ダンスパーティ" (右上画像)、アジサイ "雨に唄えば" 、アジサイ "マジカルシリーズ(秋色アジサイ)" 等々の個性的なアジサイも楽しむことが出来ます。