関東地方が梅雨明けした7月19日、気象庁生物季節観測情報のひとつ「東京地方 ミンミンゼミ初鳴き」発表。
平年より2日、昨年より3日早いとの由。
名前通り「ミーンミンミンミンミンミー・・・」という鳴き声で知られ、TV映像等でも "夏の日中の効果音" としてよく耳にします。
日本に生息する代表的セミのひとつ。
翅は透明で一連の暗色紋、黒い体色に青緑色の斑紋が特徴。
鳴くのは専ら雄ですが、鳴いていない個体の雌雄の識別ポイントは腹部の構造の違い。
雌は腹面先端に産卵管になる突起があること、雄は腹弁が発達していることで識別されます。
佃公園でもミンミンゼミの "蝉時雨" が真夏本番を告げています。
体のサイズの割に鳴き声の大きさには驚かされます。
腹部の発音膜を振動させ、空洞部(共鳴室)で増幅し、大きな音を出して鳴くと聞きます。
腹弁は音の強弱や音調を整える役割を担っているようです。
しばしば一回鳴き終わると数秒後に飛び立ち、他の木に移ります(鳴き移り)。
涼やかで優雅な響きのあるヒグラシの音(ね)に比べ、炎天下に暑苦しさ倍増の印象は拭えませんが、これもまた夏にしか味わえない環境音、風物詩です。