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日本橋魚河岸と"トロ"発祥の店~吉野鮨本店のご紹介~

[ぺんぺん] 2015年7月14日 14:00

こんにちは。

ぺんぺんです。

暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?

今回私がご紹介するのは、江戸前鮨の伝統を受け継ぐ「吉野鮨本店(中央区日本橋3-8-11)」

です。

 

ご紹介をする前に、皆さまは、日本橋に魚河岸があったことをご存じでしょうか?

 

・・・時は、遡ること425年。天正18年(1590年)、徳川家康が江戸に入府した後、摂津国

西成郡佃村(現在の大阪府西淀川区)の漁師たち30数名が江戸に出て「佃島」を造成。

江戸周辺で漁業を営む許可を得て、徳川家に魚介類を献上していました。

当時の海では、魚が大量に水揚げされ、徳川家に上納してもあまりが出る。

そこで、漁師たちは、水運の良い日本橋に着目し、日本橋の河岸で魚介類を販売しはじめました。

これが、日本橋魚河岸のはじまりです。

現在その跡地(日本橋室町1-8)には、「日本橋魚市場発祥の地」という石碑が立っています。

当時は、「一日で千両落ちるところ」とまで言われるほど繁盛していましたが、

関東大震災の発生により、市場は消失。その後、魚河岸は築地への移転が決まり、

300年ほど続いた日本橋魚河岸の歴史は幕を閉じることになります。

 

そんな日本橋に魚河岸があった明治時代、吉野鮨本店は屋台で創業を開始。

ある日、魚河岸で仕入れたばかりの新鮮なまぐろの脂身を鮨にしたところ、

大ヒットしたとのこと。常連客が、「食べるとトロッとした鮨」と度々注文したことから、

「トロ」という名前が付いたそうです。

そう、日本橋3丁目に店を構える「吉野鮨本店」が"トロ"発祥の店なのです!!

 

こちらの写真は、私が吉野鮨本店を訪れた時のものです。

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平日のランチタイムにドキドキしながら暖簾をくぐったのですが、

すでにお店の中はほぼ満席。ビジネスマン、高島屋でお買い物を終えた方々、

昼間からお酒を楽しむ方々など、賑やかで、人のぬくもりを感じる温かい雰囲気のお店でした。

 

「鮨は庶民の食べ物」、「庶民が愛した屋台鮨」という心を代々受け継ぐ吉野鮨本店。

日本橋魚河岸の歴史を学び、ますますお勧めしたいお店になりました。