三井記念美術館で8/16まで開始されている"フィラデルフィア美術館浮世絵名品展"
へ行ってきました。
江戸中期の明和2年(1765)、浮世絵に色の革命が起こります、浮世絵師・鈴木春信を中心とするグループにより、
多色摺木版画の新しい技術が考案され、"錦絵"が生み出されました。民衆に愛された美術品の
より高度なレベルへの技術進歩だと思います、これは普遍的な価値をより追求した江戸人の息使い
を感じさせるものであり、その道で高みを目指すという日本人古来の特徴が現れていると思いました。
アメリカからの里帰り品鑑賞の機会です、私が好きな作品を掲げておきます。暑さと喧騒の中で
暮らしていると、このような作品を観る事は心が欲することのような気がしてきました、
よろしければ、夏の一時をこの版画と共にお過ごしください。
1.《吉原の花見》鳥居清長
天明5年(1785)フィラデルフィア美術館蔵
Philadelphia Museum of Art:
Gift of Mr. and Mrs. Lessing J. Rosenwald, 1959
展示期間:7月22日~ 8月16日
(Copyright © 2015 Mithui Memorial Museum All Rights Reserved.)
2.《富嶽三十六景 凱風快晴》葛飾北斎
天保元年~3年(1830-32)頃 フィラデルフィア美術館蔵
Philadelphia Museum of Art
Gift of Mrs. Moncure Biddle in memory of Ernest Fenollosa, 1958
展示期間:全期間
(Copyright © 2015 Mithui Memorial Museum All Rights Reserved.)
3.《三代目大谷鬼次の江戸兵衛》東洲斎写楽
寛政6 年(1794)フィラデルフィア美術館蔵
Philadelphia Museum of Art
The Samuel S. White 3rd and Vera White Collection, 1956
展示期間:全期間
(Copyright © 2015 Mithui Memorial Museum All Rights Reserved.)
三井記念美術館 http://www.mitsui-museum.jp/
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