今日は5年ぶりに仕事で来日するスペインの友人と夕食です。ユネスコ無形文化遺産にもなった「Washoku」を楽しみたいという希望もあり、銀座4丁目の「天ぷら 阿部」にお邪魔しました。お店は人通りの多い晴海通りから銀座レンガ通りを少し北へ入ったところにひっそりと立つ飲食ビルの地下1階にありました。エレベーターを降りて中に入ると一変して明るい雰囲気。手前にテーブル席もありますが、メインは12人が座れるカウンター。早速友人と再会を祝いビールで乾杯すると、店主の阿部さん自らざるに盛った素材を見せてくれて、目の前で一つ一つ揚げていきます。
才巻海老からスタートして、長いも、れんこん、かぼちゃ、小柱、えんどう、まいたけ。。。天ぷらにドイツの岩塩、フランスの海塩の組み合わせもユニークです。
カウンターで揚げたてをすぐにお皿に出してくれるところ、そして店主との会話も楽しめて、銀座というよりも江戸の街中にトリップしての屋台で天麩羅を頂いている気分!
【鍬形蕙斎 『近世職人尽絵巻』( 東京国立博物館蔵)】
サクサクとした天ぷらの食感はもちろん、デザートでミニ鯛焼きの天ぷらと茶筅で泡立てたアイスコーヒーを出してくるところなど、さすがは『日本料理なだまん』で30年間てんぷらを揚げて来られた阿部さんらしいおもてなしです。江戸の食を堪能した一夜でした。
【銀座 天ぷら 阿部】
〒104-0061 東京都中央区 銀座4丁目3−7 スバルビル 地下1F
TEL:03-6228-6077
営業時間; ディナー 1700~2100(ランチ営業もあり)