6日初日の納涼歌舞伎1部に出かけました。8日は二十四節気の「立秋」ですが、まだ初秋の気配は見えません。最高気温36度、今年の暑さは格別です。八月納涼歌舞伎は恒例の三部制。幕間を入れて3時間程度と短くわかりやすい出し物が多いので若い観客で満席です。7月は歌舞伎座も国立劇場も連日満員の盛況でしたが、初日の劇場内を見ると今月も凄い入りになりそうです。流石に着物姿がほとんど見られません。一部は「おちくぼ物語」と「棒しばり」。「おちくぼ物語」は平安時代の落窪物語を題材にした日本版シンデレラといったもので苛められる姫に七之助さん、左近少将に隼人さんという若手人気の組み合わせ。お酒の入ったおちくぼ姫が豹変!というラストまで楽しませてくれます。「棒しばり」は「十世三津五郎に捧ぐ」とのキャッチで三津五郎さんと勘三郎さんが演じていた太郎冠者、次郎冠者を勘九郎さんと巳之助さんが演じます。納涼歌舞伎の常連だったお二人に闘病中の福助さんの姿が見られないのは淋しいですが、跡を継ぐ若手が活躍しているのはうれしい限りです。外界の「暑さ」に負けない舞台の「熱さ」をお楽しみください。
2部は14時40分から「ひらかな盛衰記」「京人形」、3部は18時15分から「芋ほり長者」「祇園恋づくし」です。
千穐楽は28日 お問い合わせはチケットホン松竹0570-999-489 (10時~18時)