銀座6丁目、中央通りの歩道上に「中央区観光検定」的にきわめて重要なポイント「商法講習所碑」がポツンとあります。
商法講習所は「中央区ものしり百科」p.46に記載があるように、森有礼が明治8年(1875年)私塾として開講したもので、その後一橋大学として発足したのはご存知のとおり。
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昨年まで松坂屋のあったこのエリアは、再開発のため現在工事中。いつまでたっても殺風景な建築現場の雰囲気が続いており、観光的にはイマイチなスポットになっておりますが、みゆき通りと交詢社通りに挟まれた一帯を仮囲いしている白いフェンスに、クリエイティブでおしゃれな写真がプリントされているのにお気づきでしたでょうか。
松坂屋が取り壊された時にも広重の浮世絵などがレイアウトされ、さながらギャラリー的な構成で歩行者の目を楽しませてくれていました。
今年から展示中(?)の写真群は本城直季さんという新進気鋭のフォトグラファーの作品で、東京都心のランドマークをパノラマ的な視点で撮影された約40点がズラリと並んでおります。
一見するとミニチュアのモデルのようなルック&フィーリングなのですが、大判カメラでアオリという独特の手法で撮影された実際の風景です。
最近のデジカメにはわざわざミニチュア風写真っぽく撮れるモードが搭載されている機種もありまして、一時期流行ったこの「ミニチュア風写真」ブームの火付け役となったのが本城直季さんでした。
皇居や東京タワー、銀座の和光ビルなど、観光名所も随所に配置されており、これはどこだろう?と思索しながら、芸術の秋空の下で、6丁目の一角をぐるりと散策してみるのも一興ではないでしょうか?
来年2016年11月、ミッドタウン並みの商業施設として生まれかわる予定。