寛文4年(1664年)に水運のよい京橋川に野菜の売り場が設けられました。その後、昭和10年(1935年)に築地に市場が移されるまで「京橋大根河岸」と称し青果物を手広く扱う江戸庶民の台所を支える青物市場として栄えました。ちょうど銀座と京橋の間の首都高高架下に、京橋大根河岸青物市場跡の石碑があります。近くには、江戸歌舞伎発祥の地などの史跡もあります。
「京橋大根河岸青物市場跡」石碑 「江戸歌舞伎発祥の地」石碑
平成26年(2014年)には「京橋大根河岸」の生誕350年を迎えました。京橋大根河岸会は350周年を祝い、平成24年6月から2年間、築地市場が豊洲に移転する平成28年度まで大根を毎月1回350名に無料配布を続けるそうです。今月は、9月11日(金)正午より京橋大根河岸公園内にて大根無料配布会が開催されました。
今回の配布品は、北海道・羊蹄山産の大根の他にも、群馬県産のキャベツ、福島県産の梨、徳島県産のすだち等でした。
配布される野菜類は、いずれも築地のプロが選んだ市場直送の鮮度抜群とのことで、大人気です。この無料配布会、毎月第二金曜日の正午からです。長蛇の列が毎月できるので、欲しい方は早めに足を運ぶことが肝心のようです。