夏から秋にかけて午後の3時ー4時に花が咲き、翌朝の9時過ぎには萎む夜開性のオシロイバナは、ごく普通に道端で見かけますが、幼い頃黒い種子の中にある胚乳の白い粉で遊んだ記憶が蘇る、郷愁を覚える花です。
オシロイバナには花弁がなく、長く漏斗状の花弁のように見えるものは実は萼、その下の基部にある萼のように見えるものは苞とされます。
ひとつの花自体は一夜限りの短命ですが、開花期は次々と休みなく新しい花を咲かせます。
別名 "夕化粧"。英語では "Four O'clock"。
そんなオシロイバナですが、今回取り上げるのは晴海トリトンスクエア「花のテラス」で見つけた、昼でも観賞できる、二段咲きのオシロイバナ "微笑みがえし"。
"苞" が "萼" と同じ色に色づき24時間開花しているように見える、"二段咲き" の珍しい品種。
草丈は50cm前後と普通のオシロイバナの半分程。
冬は地上部は枯れ、毎年初夏には株が大きくなってより多くの花を咲かせる多年草ですが、園芸上は春まき一年草として扱うことも多いようです。。