秋晴れに恵まれたシルバーウィークは絶好の街歩き日和。
久しぶりに晴海運河へ足を運び、近場でリゾート気分を楽しみました。
実はここ新佃(佃3丁目界隈)は明治の終わり頃、東京湾が一望できる避暑地として栄えたそうです。
当時建っていた「海水館」と言うハイカラな割烹旅館では、若手作家たちが文筆活動に励み、常連客の島崎藤村は新聞小説「春」を、また小山内薫は「大川端」を執筆しました。
現在は埋め立てにより防潮用のコンクリート壁が回り、景勝地の面影はありません。でも、秋空に映える対岸の豊洲の摩天楼やスカイツリーは見る目を十分に楽しませてくれます。
中央区観光検定試験にも出題されましたので、佃、月島散策の折には足を延ばすことをおすすめします。
【参考資料:月島物語 四方田犬彦】