日本橋2丁目、中央通りに面して建つ日本橋丸善の3階に、マルゼンカフェ日本橋店があります
会社帰りに、ここで、「あの」ハヤシライスをいただきました
「あの」とは、ここ丸善の創業者、早矢仕有的(はやしゆうてき)が、ハヤシライスを考案したとされるからです
ただし、ハヤシライスの発祥については他にもいくつか説があり、「ハッシュドビーフ」⇒「ハヤシライス」説やら、神田佐久間町の洋食屋三河屋発祥説やら、「天皇の料理番」秋山徳蔵元祖説やら、それを聞きつけての上野精養軒賄い飯説やらがあり、定かではないようです。
早矢仕有的考案説においても、医師だった早矢仕が作った滋養の強い入院食説、丸善で働く丁稚に対する夜食説、明治初期に早矢仕が友人に振る舞った料理説等があるらしく、諸説紛々とはこのことでしょう
とはいえ、発祥がどうであれ、マルゼンカフェの「早矢仕ライス」は極めて美味で、食べた私自身は満ち足りた幸せな気分になれました
コクがあって、くどくなく、野菜がしっかり煮込まれていることが感じられる完成度の高さ
語弊はありますが、本屋さんの中にあるカフェで食べている気がしないハヤシライスです
カフェの入り口には、早矢仕有的の説明板が掲示されていました