10月10日、築地波除稲荷神社では、秋の実りを感謝する「お初穂祭」が開催されました。
9:30から祭典執行の後、参拝者には旧暦の重陽の節句(菊の節句・栗の節句)に因み、食用菊を「萬歳楽 <菊のしずく>」(石川県白山市小堀酒造店)に浮かべた「菊酒」が振る舞われました。
菊酒とは、菊の花びらを浸したお酒のことで、その芳香と高貴な気品により邪気を祓い、寿命を延ばすと考えられており、早朝に菊花に溜まった朝露を飲むと長寿を保つとも伝わるようです。
江戸末期に焼失した「厄除天井大獅子」が、石川県白山市在住の加賀獅子頭の木彫師知田清雲氏の手により再興された縁で、現在、神社の「お神酒」は白山市在の「萬歳楽」醸造元 小堀酒造店で醸されています。
13:00からは、古来から宮中などで行なわれていた素手で触れずに魚をさばく「四條流 包丁式」の奉納が境内で執り行なわれました。
因みに今年は昨年同様 "鯉" 、一昨年は "蛸" だった由。
尚11月23日の、収穫を祝う 波除神社秋季大祭 新嘗祭では、石川県白山市鶴来の御神饌田の稲より造られた濁り酒「幸穂」が振る舞われる予定です。