「あれ。なんだ。」
「変なのが走っている。・・・バス?」
子供たちが指差す先に停車していたのは、黄色地に赤のラインが引かれた
電車っぽいカラーリングのラッピングバスでした。
僕たちはトロリー線が張り巡らされた街中を走る都電に乗ったことはないよね。
道路の中央付近に、敷石で固められた区域に線路が延びていて、架線から
長いトロリーポールを使い電気を取り入れて走行するんだ。
えっ!都電に乗ったことあるの。
ああ、荒川線だね。
東京で一路線だけ活躍している路面電車。
北区王子付近で、線路が道路の中を通ります。
ググッとカーブした飛鳥坂を、轟々とエンジン音を立てて登る姿は、
力強いものがあります。
都電風ラッピングバスは、10月24日の特派員ブログで、サムさんが紹介して
くださった「東京駅~日本橋 昭和レトロめぐり」のイベントのひとつです。
これからの運行予定は、10月31日(土)、11月1日(日)、11月3日(祝日)の3日間。
運行時間は11時から19時まで。乗車料金は無料です。
東京駅コース・人形町コースがあり、コレド室町前と人形町甘酒横丁入口が
乗客の入れ替え箇所になります。
ラッピングバスは、都電6000形がモデルといいます。
ん! 私、都電マニアさんではありませんが、前面ちょうど鼻の位置に、1か所
大きな前照灯のレプリカを付けてもらえたならば、リアル感が倍増したかも。
確か、6000形は「一球さん」の愛称。
前照灯の電球の球が一個であることからきていました。
11月3日まで行われるイベントの散策マップや記念レプリカ硬券を入れる台紙も、
絵がレトロ感覚いっぱいで、とてもかわいらしいものです。
昔の鉄道乗車券を模したレプリカ硬券は、6か所で手に入れることができ1枚ずつ、
計6種類あります。
硬券の日付が、建物などと関わりの深い日になっています。
日本橋高島屋であれば、開店した昭和8年3月20日にちなみ「8.-3.20.」。
日本橋三越本店であれば、1階に舞い降りた天女像(まごころ像)の除幕式が
行われた昭和35年4月19日にちなみ「35.-4.19.」。
これはなかなか凝った仕掛けです。 お見事。
硬券の大きさは、縦2.5cm、横5.75cmのB型券です。
できれば、縦3cmのA型エドモンソン券だったら、もっと手になじむのでしょう。
あっ、私、切符マニアさんではないので、あまりこだわりはありませんから。
レプリカ硬券を各案内所のお姉さんから受け取っていたのは、子供たちばかり
ではなく、幅広い年齢層の方々。
台紙に6枚はめ込めば、東京観光の楽しい記念になるでしょう。