今年は10月25日が旧暦の9月13日に当たり、十三夜。
別名「栗名月」「豆名月」。
十五夜(中秋の名月)を「前の月」、十三夜を「後(のち)の月 」、二つの月を合わせて「二夜(ふたよ)の月」と呼び、秋の風物詩として日本人に古くから親しまれている観月の風習。
十五夜・十三夜の一方の月見を欠かすことを「片見月」といい、忌み嫌ったとも伝わります。
旧暦の9月13日前後は一般的に気候的には清々しく、「十三夜に曇りなし」と喩えられます。
全国的に24日夜から北寄りの風が強まり、都心で木枯らし1号が観測され、25日も澄み渡った晴天に恵まれました。
ライトアップされた中央大橋・リバーシティのマンション群の窓明りの脇に、綺麗な月が輝いています。
月の満ち欠けは農耕文化の人々にとってカレンダーの役目を果たし、大切にされてきた歴史があります。
月を崇め、感謝の気持ちを捧げることは、人々の暮らしの中に今以上に溶け込んでいたものと想像されます。
十三夜は月齢としては満月の一歩手前。
少しだけ欠けた形状を愛でるのも興味深い美意識。
十五夜とは一味違う趣です。