秋晴れのお昼前、佃一丁目を散歩しました。
猫も酒屋の縁台でお昼寝。
住吉神社を参拝して隅田川に向かい、鳥居を左に折れて歩きます。
船の汽笛が響きます。・・・・・
右手土手の向こうは隅田川。・・・・・・
ほどなく行くと、大きい換気扇の回る音。
そして真っ白な水蒸気が「ボーボー」音をなして、家の中からはきだされます。
あたり一面、香ばしい醤油のにおいでいっぱいに。 おなかも減ってきたし、においのする方向へ。
「いらっしゃいませ」甲高い語尾のきりっと上がった本格的「江戸弁」
香りの元は、ハゼの佃煮。店の奥では、仕込みの真っ最中でした。
女将にお聞きすると、いつも今頃炊きあがるとのこと。
ここ佃が佃煮の発祥地。
天正18年徳川家康の関東移封、そしてその後、ここ佃の住人は大阪から家康に請われて移住。正保2年に築島、そして佃煮つくりを始めたとのこと。
このお店も初代「源右衛門」から代々佃煮づくりを続けているそうです。
店に行き渡る佃煮の香りと、ご由緒のお話で、・・・すぐに江戸にタイムスリップ。
佃煮はどれも量り売り。アサリ、シラス、葉唐辛子それぞれがみな炊きあがりの
色が違います。興味津々。早速買って帰り、袋を開けるとむせるような醤油の良い
香り。
・・・ビールにもお酒にもすごく合う、本格江戸前の佃煮でした。
佃源田中屋
住所 中央区佃1-3-13 電話03-3531-2649
最寄駅 有楽町線「月島」駅より徒歩5分です。
営業時間 午前9時30分から午後5時30分
日曜祭日 午前10時から午後5時です。