そろそろ髪が伸びてきたのでいつも通っている理髪店に向かいます。場所は以前ブログでもご紹介した『銀座インズ3』。。。
そう、銀座を廻る東京高速道路の下にある商店街です。こちら、高速道路の下に商店街という点もユニークですが、中のテナントも前回ご紹介した『ジャポネ(/archive/2015/08/post-2652.html)』など魅力的なお店が入っています。今回は『東京高速道路』第3弾ということで銀座インズ3にある床屋さんと幻の町名『銀座西1丁目』についてお話をしたいと思います。
地下鉄有楽町線の銀座一丁目駅の上にある銀座インズ3入口のガラスドアを開けて中に入ります。昭和の雰囲気の漂う仕立屋さんなどの横を抜けて奥へ入って行くと赤・白・青の三色縞模様の回転ポールが目に入ります。お店の名前は『銀座マツナガ有楽町店』。ここまで読み進んで疑問を持たれる方もいらっしゃると思いますのでちょっと補足説明を。こちらのお店、有楽町店ということではありますが、場所は中央区にあります。銀座マツナガ有楽町店のある銀座インズ3は、もともと外堀(川)を埋め立てて作られた東京高速道路の下にあるため、中央区と千代田区のちょうど境界線上にあることになります。実際、行政区画が不明確であるため現在も「銀座西1丁目2番地先(さき)」という珍しい住所になっています。現在銀座地区の住居表示は、銀座1~8丁目に統合されていますが、これらはかつて銀座西、銀座、銀座東(旧木挽町など)という地名に分かれていました。【出所: wikipediaより「震災復興前後の新旧町名対照図(銀座地区)」】
銀座西1丁目という地名は、現在の銀座1丁目のうち銀座ガス灯通りの西側から外堀通りまでがもともと南紺屋町。西紺屋町という町名であったところ、1930年に銀座西1丁目という町名に変更され、さらには1968年の住居表示変更により銀座1丁目に統合され、銀座1丁目になったのでした。これにより銀座西1丁目という町名は消滅したかに見えましたが、東京高速道路のおかげで現在まで例外的に残ることとなったというわけです。
銀座マツナガさんのお話に戻ります。ドアを開けて中に入ると一転して明るい照明の下、木目調のパーティションで区切られた清潔でおしゃれな空間です。会社から近いこともあり私は定期的にこちらに通っていますが、理髪店お約束のカット、シャンプー、髭剃り、そして肩もみはもちろんのこと、オプションもいろいろあります。高い技術はもちろんのこと、丁寧かつフレンドリーな対応で非常に居心地も良く、至福の時間を楽しめます。写真はいつもお世話になっているスタイリストの小澤(こざわ)さんです。
銀座マツナガは、1968年に名前の通り銀座で開業してから47年。現在では銀座地区の3店舗のみならず18店舗を展開。海外にも進出し、ドイツ、ベトナムでは現地で頑張る日本人の生活を支えるグローバルな床屋さんです。
有楽町店は銀ブラの帰りにちょっと立ち寄るにも便利な場所にありますが、こちらはオフィス街からも近く、夕方はかなり込み合いますので予め予約を入れておいたほうが良いかもしれません。
【ヘアサロン銀座マツナガ 有楽町店】
〒104-0061 中央区銀座西1丁目2番地先 銀座インズ3 1階
(有楽町線銀座1丁目駅 1番出口すぐ)
TEL: 03-3567-3887
営業時間:1030~2000(土日祝は1900まで)