「新富座こども歌舞伎 AUTUMN GINZA 2015」が11月3日、泰明小学校の校庭を舞台に盛大かつ豪華に開催されました。
主催は銀座街づくり会議、全銀座会、協賛が松竹㈱、㈱歌舞伎座さんなど、そして銀座部会郵便局(銀座西郵便局、銀座みゆき通郵便局などの10の郵便局)も協賛されていました。
初めに、開演挨拶が全銀座会街づくり委員長の岡本圭祐さんから、そして特別ゲストの大谷友右衛門さんから行われ、歌舞伎を演じる子供たちに激励のエールが贈られました。
そして、立派な口上が述べられ、周囲の方々も感心されていました。
演目の「三人吉三白波 大川端庚申塚の場」が演じられます。
頂いた本日のプログラムに記載された解説によると、あらすじは、
節分の夜、おとせは、昨夜のお客が忘れて行った百両を持ち、彼をさがすため大川端へやってきた。
ところが、そこへ現れた振り袖姿の娘に百両を奪われ、川に落ちてしまう。その娘は、女装した盗賊お嬢吉三だった。
お嬢はその現場を目撃した金貸し太郎右衛門からも刀を奪い取り、今夜の首尾の良さに酔いしれる。
これを陰から見ていたのが、盗賊お坊吉三.百両をめぐり、二人は腕づくの勝負となってしまう。
止めに入ったのは、これも盗賊の和尚吉三だった。
やがて二人は和尚の男気に心打たれ、義兄弟になることを願い出る。
和尚も二人の気持ちに応え、吉三という同じ名前の盗賊三人は、かための血杯をかわすこととなった。
演者の三人とも、よく通る声で、見得をきり、本当に格好良かったです。
次に演じられたのが、ご存じ「白波五人男 稲瀬川勢揃の場」です。
一人一人が名乗りを上げ、良く通る声で見得をきり、感動しました。
また、捕手が可愛いお子さん達で、捕われてみたくなりました。
演技終了後は、特別ゲストの大谷友右衛門さんからお褒めの言葉と励ましが送られていました。子供たちは一層の稽古に励み更に芸を磨いてくれるでしょう。
歌舞伎の歴史に残る名場面です。 今回見逃がした方、来年はお見逃しなく。