今回の「まるごとミュージアム」バスルートでは、「外堀通り」と「昭和通り」において、銀座5~6丁目地点で交差する「みゆき通り」を少し探索しました。
銀座5丁目と6丁目の境目にあり、築地の新橋演舞場と有楽町の日比谷公園とを結ぶのが「みゆき通り」です。
名前の由来は、明治期に明治天皇が海軍兵学校、海軍大学校等々への行幸(みゆき)の際、また浜離宮へのお成りの時、この通りを行幸路とされたため、いつしか「みゆき(御幸)通り」と呼称されるようになったといわれています。
泰明小学校に掲げられた、通りの名称の由来を述べる表示板。
その後、1960年代になるとアイビールックを取り入れた若者が集結し、みゆき通りを闊歩することから「みゆき族」の名が生まれました。彼らはたむろするだけだったのですが、店側との軋轢や、東京オリンピック開催に向けて混乱を避けたいという方針から、築地警察署による一斉排除などの騒動にまで発展し、「みゆき通り」の名は「みゆき族」という社会現象と共に広く知られるようになりました。
現在のみゆき通り