京都では「琳派 京(みやこ)を彩る」展が開催中です。
先日、来場者数が10万人に達したと大盛況の様子。
11月8日までは、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の
風神雷神図屏風3作品を同時に見ることができるとのこと。
きっとものすごい迫力なのでしょう。
さて、中央区に縁のある「江戸琳派」の創始者、酒井抱一に思いを馳せてみましょう。
抱一は江戸後期の1761年、姫路藩主の次男として生まれました。武家の次男の悲哀もあり、若い頃から俳諧や絵画に親しみました。
絵画は中橋狩野家の手解きを受け、その世界を広げていきました。
この中橋狩野家は、江戸幕府の奥絵師であった狩野四家の1つであり、
歌川広重住居の隣にあったと、京橋1丁目の「歌川広重住居跡」の説明版に記載があります。
37歳で出家。さらに尾形光琳に私淑して独自の画風を確立。
京都の華麗な装飾画法である琳派を、江戸ならではの粋で瀟洒な江戸琳派として完成させました。68歳で亡くなりましたが、お墓は築地本願寺にあり境内の史跡となっています。
ところで、京都の展覧会は時間的に難しいと言う方には八重洲の「京都館」がお勧めです。
琳派グッズも販売していますよ。一度立ち寄られてはいかがでしょう。
ここは、まさに八重洲で出会える「ほんものの京都」です。
・「歌川広重住居跡」説明版:京橋1-9-7
・「京都館」:八重洲2-1-1 ヤンマー東京ビル1F