「イチョウ黄葉」は気象庁生物季節観測情報のひとつ。
11月30日、東京管区気象台は「東京でイチョウの黄葉が観測された」と発表。
平年より10日遅く、昨年より5日遅いとの由。
イチョウの黄葉日とは、標準木全体を眺めたとき、大部分の葉が黄色になった最初の日とされます。
30日の東京都心の最低気温は6.5℃で、このところ最低気温が10℃を下回る日が続いており、イチョウの色づきが進んだと考えられます。
因みに気象庁は、皇居の北東端の大手濠緑地(通称清麻呂公園)にある、関東大震災による火災から焼失を免れた "震災イチョウ" を、東京に於けるイチョウの標準木としています。
浜町公園入口緑道のイチョウもすっかり色づき、見頃を迎えています。
イチョウ(公孫樹/鴨脚樹/銀杏)は青葉若葉と共に、黄葉時も一段と美しい上に、病虫害・剪定に強く、火熱にも耐えることができ長命とされ、街路樹として重用されています。
他に類を見ない特質をもち、1属1種でイチョウ科を形成。
両側にイチョウが立ち並ぶ様は、遠近感が強調され、黄葉は柔らかな陽射しに映え、まさに黄金ロード。
晩秋を代表する情景です。