三越日本橋本店について、「ものしり百科」では、
>明治37年(1904)、「デパートメント宣言」を行い、日本で最初の百貨店としてワンストップショッピングを実現するとともに、生活文化の近代化を提案した。
と述べている(31頁)。
この三越による「デパートメント宣言」について、本日(2015年12月20日)の日経新聞朝刊コラム「春秋」が、次のように述べているので紹介しておきたい。
>これまでのやり方は根本的に変えなければダメだ。自分が経営を引き受ければ、面目を一新して近代的な経営にしてみせる――。三井呉服店(後の三越)の幹部だった日比翁助がこのように語ったのは、明治30年代半ばだったらしい(山口昌男「『敗者』の精神史」)。
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▼ちょうど111年前のきょうに当たる。専務取締役という肩書ながら経営の全権をになった日比は、さっそく改革に着手した。よく知られているのは、翌年早々に主要紙に掲載した1ページ広告だ。「米国に行はるるデパートメント・ストーアの一部を実現」する、との決意表明。日本の小売業で初めてのデパート宣言だった。
現在の三越百貨店日本橋本店