昨年9月に新装オープンした、明治屋京橋ストアー。
1933(昭和8)年建設のイタリア・ ルネッサンス様式の明治屋ビルは、 中央区指定有形文化財に登録されています。
近代的なビルが立ち並ぶ中、優美な姿がひときわ印象的です。
明治屋創業130年に当たる昨年の新装オープン時には、明治屋の歴史がウィンドウに展示されていました。
創業者の磯野計は、イギリスで商業を学んだ経験を活かし、 1885(明治18)年、横浜で明治屋を創業。
「いつも いちばん いいものを」
をモットーに、 日本の食文化向上のために様々な分野に取り組まれてきた歴史が、 展示からも伝わってきました。
・日本で初めて瓶ビールの全国販売を行い、 キリンビールの基礎を築く
・日本で初めて防腐剤を添加しない瓶入り日本酒(月桂冠) を販売し、日本酒の新たな流通形態を構築
・明治時代、 まだ日本に馴染みの薄かった発酵バターである小岩井バターの一手 販売開始
日本の食料品の流通の黎明期、明治屋は とても大きな役割を果たしていたのですね。
新しくなった店内は、棚を低く、通路を広くして、 店内を見渡しやすくしているのだそう。
昔懐かしい写真があちこちに展示され、 明治屋ならではの長い歴史を感じます。
長い歴史と言えば、この天然石を使用した床は、 改装前の店舗から変わっていないのだそうです。
もう同じものが作れないという貴重な床には、なんと! 化石も見つけることができます。
商品にも、懐かしさを感じさせるレトロなものがたくさん。
この京橋カレーは、明治屋ストアーの限定品だそうです!
中央区ならではの商品、おみやげなどにもいいですね^^
缶に入って、包装紙で丁寧に包まれた、復刻版のMYジャム。
今も親しまれている明治屋のMYジャムは、 長野県北佐久郡でイチゴジャムの缶詰づくりを手がけていた塩川伊 一郎氏の指導により、明治44年に発売されたもの。
イチゴとザラメ糖のみを釜で炊き上げて作った当時の製法にできる だけ近づけてあり、こってりとした舌触り。
100年以上前のハイカラな人々が楽しんだ、 どこか懐かしいジャムの味を、私たちも味わうことができます。
今年は創業131周年を迎え、さらに輝きを増す明治屋京橋ストアー。
店内では様々な催事も行われていますので、 ぜひ情報をチェックしてお出かけくださいね。