浜離宮庭園では、毎年正月2日と3日に、「諏訪流放鷹術の実演」が行われます。
両日ともに、11時、14時の二回開催されます。
以前に頂いた説明書に由れば、
「江戸流放鷹術」とは、江戸時代、、将軍家お抱えの鷹匠の集団が二つあり、「吉田流」、「諏訪流」と名乗っていました。「諏訪流」の名前は、信州諏訪大社で行われていた鷹が捕えた鳥を神前にお供えする神事に由来します。
庭園で行われる実演内容は、
「据え(すえ)」・・・水平に保った拳の上に、鷹を安定して止まらせること。
「振替(ふりかえ)」・・鷹匠の拳から別の鷹匠の拳へ鷹を飛び映らせ、他人に馴らすこと。
「渡り(わたり)」・・・樹上にいる鷹を拳に呼び戻すこと。
「振り鳩(ふりばと)」・・・一人の鷹匠が細紐をつけた鳩(疑似餌を用いることもあり)を振り、樹上あるいは他の鷹匠の拳から、鷹を呼び寄せること。
「据(すえかえ)」・・・鷹匠以外の人の拳に鷹を止まらせます。
なんと言っても圧巻なのは、電通ビルの屋上から鷹を放ち、浜離宮庭園で待つ鷹匠の持つ餌を目がけて、直滑降する実演です。
最近では、日本在住の外国人の方、バスツアーで訪れる観光客にも大変人気です。
日本古来の伝統の放鷹術の実演、足元から冷えますので、防寒対策をなさってお出かけ下さい。
浜離宮庭園のご案内はこちらです。http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index028.html
*自然の条件、鷹の状態また寄り添ってきたりするトンビ、カラスなどに刺激されて、思わぬ方向へ飛んでいくこともあります。それが、また面白いです。
鷹が飛んで行って見つけるのに時間がかかる場合には、実演が中止になる場合があります。