「年越しの大祓―十二月三十一日午後五時より住吉神社境内で行います。」との案内が届いた。いつもなかなか参列できないので事前に「人形(ひとかた)」を納めているのだが、何とか時間がとれそうなので初めて参列してみることに。10分前くらいに到着すると神主さんの周りにまだ数名、5時近くに40名くらいになった。祝詞が終わると白布が八つに裂かれ参列者の災厄はチリジリになり祓式終了。ひとりずつお神酒をいただきお参り。今年の災厄はみんな去ってくれたようなすっきりした気分になる。
―「年越しの祓」は旧暦12月晦日に行われた神事で昔は宮中行事で万民の罪や穢れを祓うための行事だった。酉の刻(6時頃)になると身の災いをあがなう形代などの祓物が持ち出されて儀式が執り行われたという。―(「日本の暦と年中行事」新谷尚紀より)
「大祓」は年2回あり、6月30日に行われるのが茅の輪くぐりで知られている「夏越しの祓」。年2回各地の神社で行われていますのでよくご存じのことと思いますが、実際に参列してみるととてもいい気分で、気持ちよく新しい年が迎えられるような気がしてきます。
年齢を重ねるとともに昔からの行事にはやはり意味があるのだと感じることが多くなってきました。お近くの神社で「すっきり気分」を味わってみてください。
住吉神社は正保3年(1646)に佃村の漁師たちが摂津国佃村より住吉神社を分社したもの。境内にある水盤舎や陶製の扁額などもよく知られています。