皆様 明けましておめでとうございます。
銀座松屋さんの2016年のオープニング展は池田重子コレクションの中から選び抜かれた人気のコーディネート60点を中心に帯や帯留を合わせたものです。
池田重子さんは着物のコレクターとしてよく知られた方ですが、昨年10月にこの展覧会を楽しみにされながら亡くなられました。雑誌や書籍も多いのでおなじみの方も多いかと思いますが、実際に見るのはまた格別です。「コレクションのきっかけは一個の帯留だったそうで、帯留にあう着物や帯を探し、気が付けばその数は一万点を超え」(松屋さんのパンフから)ていたとか。
展示されている「帯留」が凄い。宝石を使ったものも勿論たくさんありますが、虫、蝙蝠やムカデ、野菜、ナスやそら豆など、帯留の題材になるのか?と思われそうなものが一杯。
一体この帯留にどんな帯や着物をコーディネートされたのでしょう。着物の世界の奥深さをかいま見せられたような気がします。新年ということもあり池田さんのファンや着物好きの方も多いのでしょう、会場はお洒落な着物姿の方が目につきます。最近は若い方の着物ファンが増えているとのこと、「日本文化の継承」などと肩ひじ張らず、池田さんの「着物は好きなようにお召しになればいい。おかしいと言われたらその時直せばいいの」の言葉の通り「楽しんで」着物をお召しになる方が増えることを願っている一人として是非お勧めしたい展覧会です。
「日本のおしゃれ展」松屋銀座 8Fイベントスクエア
1月18日(月)まで10時から20時まで最終日は17時閉場
入場料一般1000円