青空の広がるお正月、諏訪流放鷹術の実演が行われた浜離宮恩賜庭園を訪ねました。
1月3日の14時の部を見るために、少し早めに出かけると、内堀広場では「合気道の演武」のパフォーマンスを披露中。後期高齢者の方の熟練技もあり、勝敗を争わずに技を鍛え、互いの人間性の向上に努めると言う身の引き締まる武道は見応えがありました。
出店で買った炭火で焼き立ての「三福だんご」を片手に鷹たちの出番を待っていると、昭和初期の鷹匠(たかじょう)衣装を身にまとった男性2名、女性5名の門下生の方々が登場。
手に乗せた鷹を慣れさせるため土俵入りのようにぐるぐると回り始めました。その後、鷹匠から鷹匠へ飛び移る「振替」、樹上にいる鷹を呼び戻す「渡り」、観客参加の「据替」。最後に白鳩を空中で捕獲する「振り鳩」が披露されました。(安心してください。白鳩は安全に配慮して飛ばすと言う説明あり。)
どれも、鷹の飛ぶ速さや高低差のあるダイナミックな飛び方を楽しむことが出来て素晴らしいものでした。
今日活躍の鷹たちはヨーロッパ生まれのハリスフォーク。
彼らもまた和の雰囲気満載の浜離宮庭園でのお正月を十分に楽しめたことでしょう。
上空には鷹たちを応援するかのように、トンビがたくさん飛んでいました。
本当に穏やかな清々しいお正月のイベントで、2016年の幕開けは幸せ気分で一杯になりました。
今年も中央区の気になる情報を少しずつお届けしますのでどうぞ宜しくお願いいたします。
諏訪流放鷹術・・・江戸時代の将軍家お抱えの2つの鷹匠集団の1つで、信州諏訪神社の神事に由来。