3日から幕を開けた襲名披露公演は新雀右衛門さんが「時姫」「雪姫」と歌舞伎の「三姫」と呼ばれる難役の2役を昼夜で演じるというのが話題です。特に昼の「鎌倉三代記」の時姫は初役とのこと。新雀右衛門さんの意気込みが伺えます。 7日目の歌舞伎座です。朝からの雨で着物姿が少ないのはちょっと残念ですが、満席!襲名のご祝儀幕は松尾敏男先生の作。撮影の人が目立ちます。私も早速。
夜の部は「双蝶々曲輪日記」の「角力場」。濡髪は橋之助さん、菊之助さんは放駒と与五郎の2役。さて、「口上」です。藤十郎、幸四郎、吉右衛門、仁左衛門さんと幹部役者が舞台上にずらりと並ぶのは壮観、豪華です。いつも口上の席でユーモアたっぷりに笑わせてくれる菊五郎さんが体調不良で初日からお休みで姿が見えないのは残念。襲名の舞台美術も松尾敏男先生で素敵です。 いよいよ「金閣寺」です。縛られた雀右衛門さんの雪姫に満開の桜吹雪がふりかかるシーンはいつ見てもただただ美しいの一言。大膳は幸四郎さん、此下藤吉は仁左衛門さん、慶寿院は藤十郎さん、他に梅玉、歌六さんと襲名公演ならではの豪華な配役です。 出かける前は珍しく体調不良だったのですが、芝居を見ているうちにどんどん回復してくるのが何とも不思議。舞台の熱気が影響するのでしょうか?京屋ラベルの日本酒沢野井の特製ボトルも販売されています。襲名グッズもたくさんありますので幕間に覗いてみてください。
千穐楽は27日 お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489(10時~18時) 菊五郎さんは12日から復帰されました。