「頑張れ。頑張れ。」
「ファイトー!」
「Nice Run」
大きな声で、拍手しながら、あるいは大きく手を振りながら、
精一杯、応援することって、
本当にすがすがしい気持ちにさせてくれます。
黒くくすんでいた腹の中が、キラキラ太陽にさらされた感じです。
2月28日、日曜日。
「あなたの笑顔が、TOKYOと世界のキズナになる。」
第10回を迎えた東京マラソンに、ボランティアとして参加しました。
今回は、25キロ地点。
中央区の水天宮・人形町エリアでの給水担当です。
今日のような晴天下のマラソンでは、気温の上昇に合わせて、
充分な水分補給が、完走するためには欠かせません。
テーブルの上に紙コップ、ボードと3段に重ねて、準備します。
ランナーが次々に波のように通り過ぎても、速やかに対応できるように。
風穏やかで晴天であることは、給水担当にすれば願ってもないことです。
準備中の紙コップが風で飛散したりしませんし、
雨水が混じることも避けられます。
使用しているのは、ただの水ではありませんよ。
輸入物のミネラルウォーターです。
ランナーの皆さん、違いに気づかれましたか。
東京マラソンのランナーとなるのも高倍率ですが、
ボランティアもまた、1万人の枠が、ほぼ1日半でいっぱいになったとか。
「前回、ランナーとして走ったときに、沿道の方々からの声援がうれしくて、
今度はボランティアとして、支える側に立ってみたいと思いました。」
集合時、初対面のメンバーによる自己紹介。
そんな挨拶をされる方が複数いました。
2回目、3回目と経験を重ねてきた方が、初めてのメンバーをサポートします。
意識の高い方々ですので、自分の役割を心得て動きます。
「皆さんすごいなー」と感心させられます。
走りながら、水の入った紙コップをキャッチするのって、なかなか難しいですよ。
勢い余って、バシャーン、なんて珍しくありません。
でも、たて続けに3回取り損ねた方には、目が後を追ってしまいました。
大丈夫、この先にも給水コーナーは、連続して設けてありますよ。
今日の日差しで、我が班の担当分は、なんと完了。
サクサクと後始末の段取りをつけると、
道路に並んで、最高の位置から、ランナーの皆さんに応援です。
「頑張れー」
タッチ、タッチ、タッチ。
『あんまり無理しちゃだめだよ。
でも、できたら頑張ってゴールまでたどり着いて。
ゴールで見る風景は、いつもと違うはずだから。』
帰り道、人形町の大観音寺に立ち寄ります。
境内に、護法韋駄天尊の御社があり、東京マラソン完走に挑む
ランナーたちの聖地といわれています。
仏舎利を盗み出した鬼を追いかけ、取り戻す活躍をするのが
俊足の神、韋駄天さま。
木札のお守りは、手に入れておきたいものです。
布団の中で伸ばした足に、かるーい疲労が残っていました。
明日、絶対声がかすれているぞ。