4月20日、東京管区気象台から生物季節観測情報のひとつ「ノダフジ 開花」が発表されました。
平年より1日早く、昨年より2日早い由。
浜離宮恩賜庭園の「延遼館跡」、「潮入りの池」の「お伝い橋」前、「お伝い橋」中程の「小の字島」各々に設えられた藤棚も薄紫色の花色で彩られています。
フジはマメ科フジ属のつる性落葉木本。
芳香があり、花穂が垂れ下がって風に揺られて咲く様は、艶麗で、風情ある花姿です。
日本固有種には、ノダフジとヤマフジがあり、一般にフジというと、ノダフジを指すようです。
<ノダフジ> 花穂は長く、つるは(上から見て)右巻き
<ヤマフジ> 花穂は短く、つるは(上から見て)左巻き
花色はお馴染の藤色の他に、白・桃・薄紅色などがあります。
園に尋ねたところ、園内はヤマフジが大半との事ですが、「お伝い橋」北側の藤棚には、ちょっと毛色の違う珍しいノダフジ系の「八重黒龍藤」が植栽されています。
別名「牡丹藤」。
雄しべの弁化が著しく、「牡丹咲き」になる特異な品種とされています。