「イチョウ発芽」は気象庁生物季節観測情報のひとつ。
4月6日、「東京でイチョウの発芽が観測された」旨、東京管区気象台から発表されました。
全体の20%位の葉っぱが出てくると「発芽日」とされ、今年は平年より1日早く、昨年より2日遅いとの由。
因みに東京のイチョウの標準木は、皇居の北東端の大手濠緑地(通称清麻呂公園)にある、関東大震災による火災から焼失を免れた所謂 "震災イチョウ" です。
イチョウ科の植物は中生代から新生代にかけて世界的に繁殖し、化石も出土し、多くの種があったとされますが、イチョウは唯一現存する中国原産の種。
他に類を持たない特徴を有し、一属一種でイチョウ科を形成。
黄葉時も一段と美しい上に、病虫害・剪定に強く、火熱にも耐えることができ、長命とされ、街路樹として重用されています。
浜町公園入口緑道のイチョウも芽生えシーズンを迎えました。
薄茶色の茎から生えた若緑色の新芽の清々しさ。
発芽したばかりでも一丁前にちゃんと扇形をしています。
イチョウは成長が早いので、種子からも比較的短年月で成木になり、ひこばえや枝の挿し木でも繁殖させることができると云われています。
(冒頭右は新緑シーズンの画像)