中央区東部は東京港に面しているのですが、主に晴海地区で海の景色を観ることができます。中でも晴海埠頭一帯はレインボーブリッジを正面に控え、大型船舶が停泊することも多く、港の雰囲気を楽しめる場所です。特に朝早く日が昇り始める頃の神秘的な空の色や、夕日に染まりゆくトワイライトシーン、さらには宝石がきらめくような夜景など、いずれも心なごむひとときです。
晴海埠頭にほど近いところにあるホテル〔マリナーズコート東京〕は船員さんにゆかりの施設です。おしゃれなロビーに入ると、往年の名商船の模型が飾ってあります。海の男たちの息吹が伝わってくるような勇壮感に包まれます。実際に、海運関係の方々の会合やパーティーもよく開催されています。東京の都心で港町の雰囲気が感じられる貴重な場所かもしれません。
このホテルの宴会場で食事をすると、ナプキンも船の形に折られているのに気づきます。海のすぐそばで、船の形に出会うとどことなく旅情を誘われ、まるで大型客船のダイニングで食事しているような気分に少し浸ることができます。
そして、何といってもここの魅力は、夜に窓から見える景色でしょう。東京港に映える様々な明かりがロマンチックに広がります。家族や大切な人と一緒に思い出の夜を過ごすのにも最高です!
実はこのホテルは地域の住民の様々な会合にも利用されています。町会・自治会の会議やパーティー、祭りの打ち上げ、政治・経済の勉強会などがよく催されています。おしゃれでありながら地域にしっかり溶け込んだホテルとして皆から親しまれているようです。
また、ぼくはたまにこの付近をジョギングしますが、外国人旅行客とすれ違うことも多くなりました。
東京五輪の選手村が開かれるこの地域のこれからの発展を見守るかのように建っているこのホテル、今後何かと注目されるかもしれません。